テーブルトークRPGとは?

一般にロールプレイングゲーム(以下 RPG)といえばドラゴンクエストやファイナルファンタジーシリーズなどのコンピュータゲームを連想される方が多いかと思います。
実際、RPGはコンピュータゲームにおける最も人気のあるジャンルのひとつとして広く認知されています。
が、それらのコンピュータRPGには元となったゲームが存在します。
それが現在日本で「テーブルトークRPG(以下 TRPG)」と呼ばれているゲームです。


では、TRPGとはどんなゲームなのでしょうか。
TRPGを生み出すきっかけになったのは、ミニチュアを用いた「ウォーシミュレーションゲーム」です。
「ウォーシミュレーションゲーム」は、元々軍隊などで戦術の研究として行われていたものから生まれたといわれている対戦型ゲームです。将棋やチェスに近いゲームだともいえます。
複数のプレイヤーが各々の手駒を駆使して対戦相手を打ち負かすこのゲームもさまざまなシチュエーションのものがつくられ、当時の軍隊を扱ったものから、古代の軍隊をモチーフにしたもの、そして剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたものなどが生まれます。
さらに海外では「指輪物語」という傑作小説が高い評価をえていました。
この「指輪物語」の中では、さまざまな種族(ホビット、エルフ、ドワーフ、そして人間)の登場人物たちがそれぞれの能力を駆使して、困難な冒険に挑むさまがえがかれています。
そんな冒険を自分も体験したいと思った人達が、前述の「ウォーシミュレーション」を元に作り出したのが最初のRPGです。



<メタルフィギュア>
最近では見かけなくなりましたが、当初TRPGでもミニチュア(メタルフィギュア)がよく使われていました。

では、それはどのようなゲームになったんでしょうか?
特徴その1・操作するものを「複数の手駒」から「一人のキャラクター」に
操作できるユニットの数が減ったために戦略性が減ってしまった・・・ということは決してありません。
なぜなら、たしかに操作できるのはキャラクター一人でも、仲間との協力という要素があるのです。
さらに操作可能なユニットがひとつになったことで、より細かいパラメータを持つことが出来るようになりました。
それは数値データだけではなく、そのキャラクターの生い立ちや性格などの豊かな個性を持たせることが出来るようになりました。
そして、最も重要なことはプレイヤーは「ウォーシミュレーション」のようにユニットを”操作”するのではなく”演じる”ことになったのです。
これがロールプレイング(役割を演じる)という名前の由来です。
キャラクターを”演じる”ことで参加者はかつてないほどにゲームにのめりこむことができるようになりました。
この”演じる”楽しさは他のどんなゲームでも体験出来ない、TRPGだけの面白さだと思います。

<多面ダイス>
TRPGで最も使用されているアクセサリーというよりも、TRPGにはなくてはならないものです。TRPGのゲーム性を演出する乱数発生装置。
馴染み深い6面サイコロのほかに4、8、10、12、20面の他に30面や100面ダイスなんてものも存在します。
特徴その2・「勝ち負けを競うゲーム」から「プレイヤー同士が協力するゲーム」に
参加者同士が戦って勝利することではなく、大きな課題(冒険)を他の参加者たちと協力してクリアーするのがRPGの目的です(例外はありますが)。
ということで、これまでのゲームとは違い、参加者たちは「指輪物語」の登場人物たちのようにそれぞれが協力し合い冒険に挑むことになるのですが、ここで問題が発生します。
「いったい誰が冒険を用意するの?」
この問題を解決するするのは、「マスター」とよばれるゲーム参加者です。
「マスター」は他の参加者である「プレイヤー」のために冒険の舞台を用意し冒険の運営や管理も担うことになります。
この「マスター」は非常に面倒で難しい損な役回りに思われるかもしれませんが、じつはこの「マスター」には「プレイヤー」では味わえない面白さがあるのです。
さらにゲームの管理を人間が行うことでルールに柔軟性が生まれ、さまざまな行動が出来るようになりました。
それこそ想像できることならば何でもできます(成功するとは限りませんが・・・)。
これがRPGが自由な想像力にとんだ遊びだといわれる所以でもあります。
特徴その3・想像力のかぎり膨らむゲームの世界
特徴その2でゲームの管理役の「マスター」が冒険の舞台を用意することは先に述べました。
具体的には初期のTRPGでは、冒険の舞台とは地下迷宮(ダンジョン)であり、マスターの役割は地下迷宮の構造を設定し、罠や財宝、敵役の怪物を事前に配置して、実際のゲーム時にプレイヤーたちに状況を説明し、プレイヤー以外の登場人物や怪物を操作するのが役目でした。
が、そのうちにそれだけでは満足できなくなりました。
怪物の巣くう地下迷宮だけではなく、さまざまな舞台での冒険を望むようになったのです。
そしてTRPGでは冒険の舞台(シナリオ)はマスターが自由に設定することができました。つまりマスターの想像力次第でどのような冒険でも作り出すことができたのです。
10年以上まえに発売されたゲームが遊ばれているのも、TRPGではめずらしいことではないのはこのためです。


特徴その4・キャラクターは経験を積むことで強くなる「レベルアップシステム」
大抵のRPGでは、冒険に参加したキャラクターは経験値というものを得てさらに強くなることが出来ます。
何度も同じキャラクターを使うことで「プレイヤー」のキャラクターに対する思い入れはUPし、さらにそれが徐々にたくましく成長していくなんて!
もちろんキャラクターの成長は経験値によるレベルアップだけではありません。
冒険の中で手に入れたアイテムや財宝などをえたり、冒険の途中でいろんな人物と出会うことでキャラクターはよりその冒険の舞台となっている世界に溶け込んでいくことができるのです。
このさまざまな形で成長していくキャラクターもRPGの醍醐味のひとつだといえます。

<Dungeons&Dragons>
記念すべき世界最初のRPG(の邦訳版)。コンピュータRPGを含むすべてのRPGはここからはじまった!!

以上がTRPGの大まかな特徴ですが、その面白さは遊んでみなければ分からないと思います。
もし少しでもTRPGに興味をもたれたのなら実際に遊んでみてはいかがでしょうか。